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教育旅行 合宿×震災学習レポート【早稲田大学高等学院フェンシング部】

モデルケース紹介 

早稲田大学高等学院フェンシング部 ≪1~3学年23名≫

 

早稲田大学高等学院フェンシング部。毎年フェンシング部では「夏合宿を実施するか否かも含めて全て部員で話し合い部員主導で作り上げられます。」相馬を訪れたことのある生徒の思いや「夏合宿×震災学習」を発案・企画し、現地との連絡や交渉を担った生徒、生徒主体となって作り上げれれた合宿です。

 

●ホープツーリズムとは

東日本大震災・原発事故の復興に正面から向き合う「人」との出会いや「福島のありのままの姿」を実際に見て、聞いて、学んで、そして希望を感じてもらうツアーです。福島県では、震災学習を総称してホープツーリズムとしています。

 

行 程

令和6年7月29日~8月2日(4泊5日)

1日目 トレーニング合宿 (スポーツアリーナ相馬 第一体育館)

2日目 トレーニング合宿(   〃   )

3日目 震災・防災学習(震災語り部・視察・防災ワークショップ)

     自然体験学習(磯カニ釣り体験・浜焼き体験)

4日目 トレーニング合宿(   〃   )

5日目 トレーニング合宿(   〃   )

 

震災・防災学習(相馬市教育旅行プログラム)

3日目(全体学習)バス3台にガイドが同乗しご案内しました

伝承鎮魂祈念館・慰霊碑/震災語り部

相馬双葉漁協漁具倉庫/荷捌き場

・松川浦大橋/大洲松川線/鵜ノ尾埼灯台・夕顔観音堂

・メガソーラー

防災備蓄倉庫/消防団慰霊碑/防災ワークショップ

原釜尾浜海水浴場ビーチクリーン

 

 

伝承鎮魂祈念館・慰霊碑 

 

津波により失われた震災前の「原風景」を後世に伝え、遺族の心のよりどころとなるために造られた「伝承鎮魂祈念館」。

慰霊碑や、当時の状況を伝える写真等を見学し、当時の津波の被害について学びます。

 
震災語り部 五十嵐ひで子さ

鎮魂記念館

震災前後の映像や津波の映像を含む相馬市のDVDを鑑賞。

その後、家族を亡くし自身も津波に飲み込まれた体験をした五十嵐さんのお話を聞き、今ある命について考えます。

 

震災語り部 3,000円/1団体(30名まで)30名以上は+100円/1名

所要時間・・・20分~60分

 

松川浦大橋・大洲海岸・夕顔観音堂

夕顔観音堂から、県立自然公園松川浦の地形や歴史・文化、松川浦の漁業・くらしについて「松川浦ガイドの会」のガイドから学びます。

所要時間・・・~40分程度

 

消防団慰霊碑・防災備蓄倉庫・防災ワークショップ

 

東日本大震災の経験から建てられた防災備蓄倉庫「相馬兵糧蔵」と、大津波警報のもと、避難誘導を行い殉職した消防団をたたえる顕彰碑を見学します。

今回は、通常の防災士と行う防災ワークショップ(自分ごとに置き換えて、災害を想定し考え・発表する)のほか、山崎先生が震災時にボランティアとして相馬市の復興に携わった経験談もお話しされました。 

震災・防災学習プログラム

所要時間・・・120分~

受入人数・・・10名~120名(バス4台)

料  金・・・1,000円/1名(教材付き)

 

自然体験学習(相馬市教育旅行プログラム)

3日目(全体学習)松川浦ガイドの会が案内しました

磯ガニ釣り体験

防災緑地・避難経路散策/尾浜こども公園

復活の浜焼き体験

 

磯ガニ釣り体験
 
原釜尾浜海水浴場隣の人工磯には、磯ガニやイシガニ、小魚など様々な生物が多く見られます。「松川浦ガイドの会」のスタッフがエサのつけ方、釣りのポイント、雄雌の見分け方などを丁寧にレクチャー。様々な生物との触れ合いに知的好奇心が高まります。
 
 

受入人数・・・2~80人程度

所要時間・・・90分~180分 工程により調整可

体験料金・・・1,500円/1名

 

復活の浜焼き体験
若旦那が、震災後「浜焼き」の復活を果たし、地元伝統の食文化をと復興への思いを伝えます。
串のうち方も、魚の焼き方も実はなかなか難しい!自分でじっくり丁寧に焼き上げた「常磐もの」の魚は絶品です。
 
 
 

受入人数・・・10~40人程度

所要時間・・・~120分~

体験料金・・・3,300円~/1名(学生料金)

 

 

トレーニング合宿

 

第一体育館:アリーナ、柔・剣道場、弓道場 第二体育館:アリーナ、軽運動場

体育館でのトレーニングの期間の昼食は「無料レンタサイクル」を利用したり、街を散策しながら、生徒が自ら調べ地元の飲食店を巡り、地域ならではの食文化を体験しました。

 

 

宿泊施設

海沿いの旅館で海の幸を

 

宿泊は、合宿団体の受入をしている松川浦旅館と市街地のビジネスホテルを利用しました。

松川浦では、料理が自慢の宿で、地元で獲れた海の幸をおなか一杯いただきます。市街地では素泊まりで、各自地元の飲食店を探し最終日の夜を楽しみました。

7月29日~31日 3泊 亀屋旅館(無料送迎バス利用)

8月1日 1泊 ホテルサンエイ駅前店(徒歩移動)

 

 

合宿×震災学習を体験して

 

参加した生徒のコメント

 

「我々がお世話になった「亀屋旅館」の若旦那をはじめ、相馬の方々が自然やその中で営なわれる漁業などをとても誇らしげに語っている姿に、強い印象をうけました。備えて、逃げて、と相馬の方々は言います。震災というものは無くせずとも、私たちはそこから生き延びることができるのです。自然の恐ろしい面を知りつつも、それを愛し、共に生き続ける相馬の人々の温かい生き方からから多くを学びました。」(3年 男子)

 

「震災記念館や防災備蓄倉庫などを見学させていただいた。その中でも特に印象深かったのが津波から生還された方による語りである。旦那さんを津波で亡くし、ただ一人生き残ってしまったと溢す顔は悲痛そのものである。それでもなお語り部という職業に精を出す彼女の使命感に心が震えた。(3年 男子)

先生・監督のコメント

学校の部活動という枠組みの中で行う合宿なのだからスポーツ一本槍ではなく学習要素があっても良いのではないか、そう考えていた矢先、相馬市の震災・防災学習を見つけました。話をしてみたところ合宿担当の生徒が飛びつき、あとは観光協会のご担当者様と本校生徒との間で話がまとまり、実現に漕ぎつけました。語り部さんの生々しいお話、旅館の方による松川浦の津波被害やアオサとアサリの養殖のお話、防災士さんによる災害備蓄倉庫でのワークショップなど、貴重なお話を伺うだけにとどまらず自ら考えて話し合う機会もあったことは非常に有意義でした。また、私にとっての相馬市は2011年の震災直後に何度かボランティアで訪れたことのある街ですので思い入れが強いものですから、無理を申し上げて私自身の体験談についてプレゼンテーションする時間を組み込んでいただきました。柔軟なご対応をいただき感謝しております。是非とも今後も続いてほしいと心から願うプログラムです。そして、また利用させていただきたいと思っております。ありがとうございました。

(山崎雄介教諭・早稲田大学高等学院教諭フェンシング部顧問)

 

 

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