震災前、松川浦の旅館や飲食店の前には、炭火で焼かれた地元の魚介類「浜焼き」が売られており、その香ばしい匂いに食指を動かされ、通りを歩きながら「浜焼き」を頬張る姿が、松川浦の日常でした。震災後、旅館や販売店が被災したことで、この浜焼きは途絶えてしまいました。
震災から10年目の今年、松川浦の近隣旅館の若旦那で構成される「松川浦ガイドの会」は、途絶えてしまった「浜焼き文化」とあの味を引継ぎ、自分たちが幼い日に手伝っていたあの風景をもう一度見たい、後世に残していきたいという思いから、「浜焼き復活プロジェクト」をスタート。
当時を知る親の世代に機材、串の打ち方、そして、味の決め手になる「たれ」と、当時の思い出と共に聞き取り、あの匂いを、あの味を復活させたいと試行錯誤し、途絶えてしまった在りし日の原風景と食文化を復活させ10年越しのこの思いを形にすべく、好評を博している「浜の駅松川浦」において「浜焼き」を復活販売することにいたしました。
ぜひ、「松川浦の浜焼き」を味わいに、そして復活の思いを聞きにお越しください。