2022.6.23
「相馬ブランド」認証制度 認定証交付式が開催。相馬の魅力ある地域産品「相馬ブランド」として新たな商品が認証されました!
松川浦で獲れる特産「青のり」を贅沢に使った、最高の「海苔の佃煮」。
相馬市内では、素材から本当に美味しい佃煮を買うことができます。
その中でも、ひときわ地元でファンが多かった最高のごはんのおともが選ばれました。
–「すごく美味しかった」「今まで食べた海苔の佃煮のなかで一番美味しい」
そんな声が上がった審査会では、販売までのいきさつや想い、製造のこだわりが直接伺えました。
松川浦の名産である青のり(ヒトエグサ)。ここ相馬市は恵まれた素材を活かした美味しい【青のりの佃煮】が多数販売されており、生産者ごとに特徴の違う味付けが楽しめます。
その中でも、販売後に注文が殺到し、店頭から消えた大人気の佃煮が「おびすやのピリカラ青のり佃煮」。
丁寧な製法で、保存料不使用。ひとつひとつ手作りにこだわりながらも、販売直後の2022年1月~4か月間で1万個を販売。
質の高いあおさの香り、葉一枚いちまいがわかるような食感、何よりその美味さにごはんが止まらないと言います。
おびすやは60年続いた相馬市の民宿でした。東日本大震災で被災し、建物は全壊。廃業を余儀なく強いられます。
佃煮は当時、民宿おびすやの一品料理として出されていた思い出の「母の味」だといいます。
—「また作ってよ」「また食べたい」「一番好きだった」
大震災から10年が経っても聞こえてきた声に背中を押され、震災後は海とか関わることをやめていたというおびすやの代表、久田さんはあの日の佃煮をまた作りはじめることに。
当時の味をそのまま復活させた佃煮は「ピリカラ」と「青のり」の二種類。
民宿の夕食には、ほんのりと辛いごぼうや人参入りの「ピリカラ」が、朝ごはんには優しい甘みと旨みが際立つあさり入りの「青のり」味が提供されていました。
野菜など具材も出来る限り相馬産を使用。地元の食の魅力が詰まった一品です。
「ついついご飯にかけすぎてしまう」という声から、内容量はたっぷり220g。今後はリクエストに応えて小容量タイプの販売も検討中とのこと。
カジュアルで手に取りやすく、どんな世代でも持ちやすいよう容器素材にも優しさを込めたというパッケージには、松川浦大橋や青のりの絨毯がひかれた松川浦の景色、そしてかつての民宿おびすや印がデザイン。
「活気あふれる場所になるように」と、地元出身のデザイナーや地元漁師、おびすやの息子さんらを中心に考案しました。
審査会では、おびすやの代表 久田さんが直接商品をプレゼン。産地への質問や製造工程へのこだわりなど様々な意見が交わされ、実際に白ごはんのうえに乗せて試食審査を行いました。
製造のこだわりについて「妻と一緒にすべて手づくりにこだわっている。大量生産はできないがひとつひとつ丁寧においしく製造している」とコメントした久田さん。家族で復活させた商品への想いを語りました。
23日に行われた認定証交付式では相馬市観光協会長から認定証が手渡され、今朝も商品を食べてきたという立谷市長からは「相馬松川浦を背負って頑張ってほしい」とコメント。
今後、全国に松川浦の良さを知ってもらうため、オンライン販売にも力を入れていきたいといいます。
改めて、認証おめでとうございます!
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令和4年度審査委員
福島県立相馬高等学校
福島県立相馬総合高校
相馬市誘致企業連絡協議会(㈱ADEKA相馬工場)
福島県観光交流局 県産品振興戦略課
公益財団法人福島県観光物産交流協会
東日本旅客鉄道株式会社水戸支社
東日本高速道路株式会社東北支社
イオン東北株式会社